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江戸時代、革新的な技術から生まれた清酒
「伊丹諸白」

お酒といえば白く濁った「濁り酒」(どぶろく)しかなかった時代。美しく澄んだ「清酒」がはじめて造られた地が、伊丹です。麹造り用の麹米と、清酒の仕込み用の掛米両方に惜しみなく精白米を用いることから、そのお酒は「伊丹諸白」と呼ばれ、遠く離れた江戸でも瞬く間に評判になりました。酒造りの産業革命ともいわれる画期的な進化を経て、酒処・伊丹の名は広く知れ渡ることになります。
伊丹を起点に巻き起こった清酒の一大ムーブメント。その壮大なスケールの物語は、2020 年、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』として令和 2年度の『日本遺産』に登録されました。兵庫県伊丹市の指定文化財「鴻池稲荷祠碑」に、清酒発祥の地・伊丹の歴史を垣間見ることができます。
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